サポチル
精神分析的心理療法研修プログラム
(関西・オンライン)
For-nextセミナー
「繰り返し学ぶ場」
For-nextとは、プログラムを書く際に1つずつ変数を増やすなどして決まった処理を繰り返し行うこと示す用語です。これらセミナーは、1つずつ着実にステップアップしたい方や、特定の興味のある分野を繰り返し学びたい方向けのコンセプトを持ったセミナー群です。
最初はどの方も初対面かと思いますが、オンラインであっても繰り返し集ううちに顔なじみができることを願っています。
【新規開講】文献講読セミナー
「臨床思考を育む」
講師:小笠原貴史
会場:オンラインのみ
日時:第4火曜日20:00~22:30 (全10回)
定員:15名
※ 定員超過受入可
受講料:正会員50,000円
その他60,000円
支払い方法:受講決定後、発行された請求書に基づき4月末までに納入
※正会員割引は2月理事会(第3土曜)までに入会が承認された方/既に正会員で今年度(2024.10~)の会費を納められている方に限ります。
※入会手続未完 / 会費未納による割引非該当は申込をされた方の責めに帰す事由となりますので、十分にご留意ください。
※やむを得ない事情で受講料の分納を希望される方は、研修プログラム事務局にご相談ください。
講師からの内容紹介
本セミナーでは、マーサ・ハリスとエスタ・ビックの論文集である『The Tavistock Model』を読んでいきます。ただし、知的な理論学習というよりも、文献から感じ取ったことや立ち上がった連想を重視することに主眼を置き、参加者それぞれが自らの臨床思考を育んでいくための学びの場を提供します。
参加者が文献を通して、感じ取ったことや連想を紡いでいく力、記述する力を磨き、それを自身のケースと結びつける臨床思考を身に付けていくことを目指します。
具体的な進め方としては、使用文献の該当する章を各自が読むこと、そして、自身の感じたことや考えたことを記述した短いレジュメを作成します。可能であれば、そのレジュメのなかに自身の臨床ケースと絡めたビネット(事務局注 臨床場面の短い報告)を書いてください。セミナーでは、各自が作成したレジュメを取り上げながらグループでのフリーディスカッションを行ないます。
『The Tavistock Model』は、山上千鶴子先生のホームページ(https://www.chiz-yamagami.com/)にアップされている日本語訳を読んでいきます。英語が読める方は、原書も併せて読むことをおすすめします。
使用文献
Harris,M. and Bick,E.,edited by Williams,M.H.(2018)The Tavistock Model:papers on child development and psychoanalytic training.Harris Meltzer Trust
詳細スケジュール
2025年
[初回]4月22日
1章
The Tavistock training and philosophy(Harris,M.)
タヴィストック・トレーニング及びフィロソフィーについて
APPENDIX I
Martha Harris and the Tavistock course(Meltzer,D.)
マーサ・ハリスの肖像
[2回目]5月27日
4章
The place of once-weekly treatment in the equipment of a psychoanalytically trained child psychotherapist(Harris,M.)
児童臨床:週1回のセラピィの意義とは
[3回目]6月24日
5章
Growing points in psychoanalysis inspired by the work of Melanie Klein(Harris,M.)
メラニー・クラインの衣鉢を継ぐ者たち
[4回目]7月22日
6章
Esther Bick, 1901–1983(Harris,M.)
エスタ・ビックへの追悼
APPENDIX IV
Esther Bick's legacy of infant observation at the Tavistock(Rustin,M.)
タヴィストックの乳幼児観察の歴史
[5回目]10月28日
7章
Child analysis today(Bick,E.)
【講師訳】
今日の子どもの分析(スピリウス編『メラニー・クライン トゥデイ③』)
[6回目]11月25日
8章
Notes on infant observation in psychoanalytic training(Bick,E.)
乳幼児観察への覚え書き
[7回目]12月23日
9章
The contribution of observation of mother–infant interaction and development to the equipment of a psychoanalyst or psychoanalytic psychotherapist(Harris,M.)
乳幼児観察の心理臨床の場への貢献
2026年
[8回目]1月27日
10章
The experience of the skin in early object relations(Bick,E.)
早期対象関係における皮膚の体験
[9回目]2月24日
11章
Further considerations on the function of the skin in early object relations(Bick,E.)
再考:早期対象関係における皮膚機能をめぐって
[10回目]3月24日
12章
Some notes on maternal containment in “good enough” mothering(Harris,M.)
母性のコンテインメント(包容力)とは何か
【新規開講】
Anne Alvarezを読む
講師:平井正三
会場:御池(オンライン併用)
日時:第2土曜日18:30~20:30 (全10回)
定員:15名
※ 定員超過受入可
受講料:正会員50,000円
その他60,000円
支払い方法:受講決定後、発行された請求書に基づき4月末までに納入
※正会員割引は2月理事会(第3土曜)までに入会が承認された方/既に正会員で今年度(2024.10~)の会費を納められている方に限ります。
※入会手続未完 / 会費未納による割引非該当は申込をされた方の責めに帰す事由となりますので、十分にご留意ください。
※やむを得ない事情で受講料の分納を希望される方は、研修プログラム事務局にご相談ください。
講師からの内容紹介
現代の子どもの精神分析的心理療法において最も創造的な仕事をしているアン・アルヴァレズの著作を読んでいきます。今年は、『こころの再生を求めて』をじっくり読みます。受講者は、できるだけ、自分自身の臨床経験について話していただき、アルヴァレズのテクストの理解を自身の経験と結び付けて考えていく機会にしたいと思います。何らかの仕方でテクストを入手できない受講生もアクセスできるようにします。
使用文献
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アン・アルヴァレズ『心の再生を求めて』(岩崎学術出版社)
〔入手困難な方は受講決定以降に講師に要相談,講師の連絡先は3月中にお伝えします〕 -
アルヴァレズ&リード共編『自閉症とパーソナリティ』(創元社)
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ラスティン&カグリアータ共編『こどものこころのアセスメント』(岩崎学術出版社)
詳細スケジュール
2025年
[初回]4月12日
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文献 1
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序章:精神分析における最近の発展
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第1章:長い落下
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[2回目]5月10日
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文献 1
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第2章:植物的生活と目覚め
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第3章:脊椎動物になること
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[3回目]6月14日
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文献 1
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第4章:心が育つこと―再生の機能
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第5章:再生と生きている仲間
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[4回目]7月12日
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文献 1
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第6章:考えを考え得るものにすること
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第7章:新しい考えのもつ問題―認知的欠損の表現形としての思考障害と行動障害
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[5回目]9月13日
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文献 1
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第8章:発達的視点から見た「防衛」
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第9章:欠くことのできない天使
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[6回目]10月11日
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文献 1
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第10章:病的な抑うつと絶望
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第11章:心を硬化させた破壊的な子どもにおける償いの先駆け
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[7回目]11月8日
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文献 1
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第12章:子どもの性的虐待
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第13章:不快原則の彼岸―遊びと象徴性
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[8回目]12月13日
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文献 1
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第14章:途方もない夢と嘘
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第15章:自閉症―対立する諸理論
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2026年
[9回目]1月10日
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文献 1
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第16章:自閉症における儀式的行為
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文献 2
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第4章:欠陥に挑む
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[10回目]2月14日
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文献 2
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第5章:障害、逸脱、パーソナリティ
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文献 3
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第2章:境界例児のアセスメント──混乱と欠損の鑑別
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